
皆さん、こんにちは!くま先生です。
最近、少しずつ暖かくなってきて、春の訪れを感じるようになりましたね。花粉症の方にとっては辛い季節かもしれませんが、私は幸い花粉症がないので、春の陽気を満喫しています!
さて、私は現在、放課後デイサービスで働き始めて2年になります。それまでは理学療法士として、病院や施設で成人・高齢者のリハビリテーションに携わっていました。
リハビリテーションを進めるにあたって、認知機能の大切さはもちろん身にしみて感じていましたし、療育の現場に移っても、子供たちにとって必要な能力であることは分かっていました。
しかし、今まで子供を相手に支援をしたことがなかったので、入った当初は、先輩たちのやり方を一生懸命踏襲することに集中していました。そのため、認知能力のトレーニングを積極的に取り入れようとする余裕はありませんでした。
しかし、教室に来る子供たちに接すれば接するほど、「認知機能の重要性」が私の中で非常に大きくなってきたのです。
療育の現場における認知機能
療育の現場では、「具体的な行動に対してできるようになるための支援」が良く行われます。
例えば、勉強ができない子にはレベルに合わせた学習課題の提供や環境の設定、コミュニケーションが苦手なお子さんには意思表示の方法を教えたりといった、すぐに使える・役立つ方法や考え方を教えるスタイルが多いと感じました。
通常の発達をしている子供たちであれば、「スキル」を身に着けることで、よりよい方法を身に着けていくことができるでしょう。しかし、基本的な能力、例えば「聞く力」「見る力」「想像する力」などがもう一歩の場合、通常支援で得られる情報が十分に得られないのではないかと思います。
同じ絵を見ても、全く別の絵に見えている場合もあるかもしれません。
まずは「同じ絵」を見ることができる場所へ連れて行ってあげることが、実は子供たちの能力を伸ばす「近道」であると思います。
明日は、具体的な「認知能力の話」をしたいと思います。
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