「あと1ピース」にさようなら! 切り替えのコツ

コミュニケーション
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おはようございます!

ぬくぬくコミュニケーションくま先生です。

昨日、放課後デイサービスでこんなことがありました。

タロウくん(仮名)が、パズルに夢中になっていました。でも、お迎えの時間が近づいてきて、「そろそろ片付けようね」と声をかけたんです。すると、タロウくんは「もう少し!」と言って、なかなか手が止まりません。お母さんが来ても、「あと1ピース!」と言い続けて…。結局、お母さんは少し困った顔で待つことに。

こういう場面、よくありますよね。「途中でやめる」のが苦手なお子さん、特に発達障害のあるお子さんによく見られます。でも、大丈夫。ちょっとしたコミュニケーションの工夫で、スムーズに切り替えができるようになるんです。

科学的根拠に基づいたアプローチ

実は、「途中でやめられない」という行動には、脳の働きが関係しています。前頭前野という部分が、切り替えや抑制に重要な役割を果たすんです。発達障害のあるお子さんは、この部分の発達が少し遅れていることがあります。

でも、心配いりません。適切な声かけや環境づくりで、この能力は育てられるんです。

具体的な工夫のポイント

  1. 視覚的サポートを活用する
    時計や砂時計を使って、残り時間を目で見てわかるようにしましょう。「あと5分だよ」と言うだけでなく、実際に見える形で示すと効果的です。
  2. 予告を丁寧に
    「もうすぐ終わりだよ」ではなく、「あと3回で終わりにしようね」など、具体的な数字を使うと理解しやすくなります。
  3. 選択肢を与える
    「今やめる?それとも3つやったら終わる?」など、選択肢を与えることで、自己決定の機会を作れます。これは自律性を育てる上で大切です。
  4. ポジティブな言葉かけ
    「やめなさい」ではなく、「次は何をしたい?」と、次の活動に注目させる言葉かけが効果的です。
  5. 達成感を大切に
    「よく頑張ったね!」と、途中までの頑張りを認めることで、次回への意欲につながります。

こういった工夫を日々の生活に取り入れていくと、少しずつですが、確実に変化が現れてきます。先日、タロウくんのお母さんから「最近、家でも切り替えがスムーズになってきました」と嬉しい報告をいただきました。

お父さん、お母さん。皆さんが悪いわけではありません。ちょっとしたコツをつかむだけで、大きく変わるんです。一緒に、お子さんの成長を見守っていきましょう。くま先生も、いつでもそばで応援しています。

温かい目で見守り、少しずつ成長を促す。それが、私たちにできる最高の支援なんです。これからも、一緒に頑張りましょうね。

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