おはようございます!!
ぬくぬくコミュニケーションのくま先生です。みなさん、お元気ですか?
昨日、ある保護者の方から相談を受けました。「家では明るい性格なのに、学校が楽しくないの一点張りで…」と悩んでおられました。これって、よくある話なんですよ。でも、ちょっとした工夫で大きく変わることもあるんです。今日は、そんなお話をしていきますね。
先日、私の担当している小太郎くん(仮名)のケースを紹介しましょう。小太郎くんは、家では活発で明るい子なんです。でも、学校のことを聞くと「楽しくない」の一点張り。お母さんは途方に暮れていました。
さて、ここで大切なのが「コミュニケーションの工夫」なんです。特に、認知機能との関連性を考えると、面白いことが見えてきます。
私たちの脳には「前頭前野」という部分があって、ここが実行機能を司っています。実行機能って、計画を立てたり、注意を向けたり、感情をコントロールしたりする能力のことなんです。特性を持つお子さんの中には、この実行機能に課題がある場合があります。
小太郎くんの場合、学校での様々な刺激に対して、うまく注意を向けられなかったり、感情をコントロールできなかったりしていたんです。そこで、私たちは「視覚的サポート」を使ってコミュニケーションを工夫しました。
例えば、学校での1日の流れを絵カードで表現して、小太郎くんと一緒に確認しました。「次は何をするんだろう?」とワクワクしながら、カードを見ていく小太郎くん。これって、前頭前野を適度に刺激して、実行機能を高める効果があるんです。
また、感情を表す絵カードも用意しました。「学校でどんな気持ちになった?」と聞くと、太郎くんは「怒った顔」のカードを指さしました。そこから、どんな場面で怒ったのか、どうしたら良かったのかを一緒に考えていきました。
こうした視覚的なサポートは、言葉だけのコミュニケーションよりも、脳にとって処理しやすいんです。特に、聴覚的な情報処理が苦手なお子さんには効果的です。
さらに、「ポジティブな声かけ」も大切です。「学校、楽しくなかったの?」ではなく、「今日の学校で、ちょっとでも良かったことはあった?」と聞いてみる。これだけで、子どもの注目点が変わることがあります。
実は、私たちの脳には「選択的注意」という機能があって、膨大な情報の中から必要なものを選んで注目する能力なんです。ポジティブな声かけは、この選択的注意を良い方向に向ける効果があります。

小太郎くんの場合、最初は「何もなかった」と言っていましたが、少しずつ「給食のカレーが美味しかった」「休み時間に友達と話せた」など、良かったことを見つけられるようになりました。
こうした小さな変化が、大きな変化につながっていくんです。小太郎くんは今では、学校に行くのを楽しみにするようになりました。
みなさん、コミュニケーションの工夫って、ちょっとしたことなんです。でも、それが子どもたちの認知機能に働きかけ、大きな変化を生み出すんですよ。ぜひ、今日からでも試してみてくださいね。
くまのように大きな愛情で、子どもたちを包み込んでいきましょう。それでは、また次回お会いしましょう!
くま先生からのメッセージ
みなさん、いかがでしたか?ちょっとした工夫で、お子さんの学校生活がより楽しくなるかもしれません。でも、一人で悩まないでくださいね。お子さんの様子で気になることがあれば、ぜひご相談ください。くま先生と一緒に、お子さんに合った方法を見つけていきましょう。ご相談は、下記のフォームから受け付けています。お気軽にお問い合わせください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています!
#不登校 #サポート #選択的注意
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