おはようございます!
ぬくぬくコミュニケーションのくま先生です。
夏休み前に、放課後デイサービスに通っているAくんのお母さんから相談を受けました。Aくんの通知表が思わしくなかったそうで、お母さんは「どう接したらいいのか分からない」と悩んでいました。
みなさんも似たような経験はありませんか?特性を持つお子さんの通知表が思わしくなかったとき、どのように声をかけたらいいのか迷ってしまうことがあると思います。
でも、大丈夫です。ちょっとしたコミュニケーションの工夫で、お子さんの気持ちを前向きに導くことができるんです。今日は、そのコツをお話ししますね。
まず、NGな対応から見ていきましょう。「なんでこんな点数なの?」「もっと頑張りなさい」といった叱責や、逆に「まあ、いいよ」と軽く流してしまうのは避けたほうがいいです。
では、どうすればいいのでしょうか?実は、たった一言で子どもの気持ちを救うことができるんです。それは…
「どうしたらもっと良くなると思う?」
この質問には、とても大切な意味があります。お子さんの認知機能、特に実行機能と呼ばれる能力を刺激するんです。
実行機能というのは、目標を立てて計画を立て、それを実行に移す能力のことです。特性を持つお子さんは、この実行機能に課題があることが多いんです。
でも、「どうしたらもっと良くなると思う?」と聞くことで、お子さんは自分で考え、計画を立てる機会を得られます。これは、実行機能を鍛えるとてもいい練習になるんです。

先日、Bちゃんのケースでこの方法を試してみました。Bちゃんは算数が苦手で、通知表の点数が低かったんです。でも、「どうしたらもっと良くなると思う?」と聞いたら、Bちゃんは「毎日10分でも計算ドリルをやってみる」と答えてくれました。
そこで、私たちはBちゃんと一緒に、毎日10分の計算ドリルタイムを設けることにしました。そして、がんばったらシールを貼るご褒美システムも作りました。
すると驚いたことに、Bちゃんは自分で決めた計画だからか、とても意欲的に取り組んでくれたんです。これは、実行機能の「計画」「実行」「評価」のサイクルを自然に体験していることになります。
この方法のポイントは、お子さんの「自己決定」を促すことです。自分で決めたことだから、やる気も出やすいんですね。
また、この質問は、お子さんの「メタ認知」も刺激します。メタ認知とは、自分の思考や行動を客観的に見る能力のことです。「どうしたら良くなるか」を考えることで、自分の学習方法を振り返る機会になるんです。
もちろん、お子さんが自分で良い方法を見つけられない場合もあります。そんなときは、「先生と一緒に考えてみようか?」と声をかけて、一緒に方法を探っていきましょう。
大切なのは、お子さんの気持ちに寄り添いながら、自分で考え、行動する力を育てていくことです。通知表はゴールではなく、お子さんの成長を支援するためのツールだと考えてみてください。
みなさん、ちょっとした言葉かけの工夫で、お子さんの未来は大きく変わります。今日からでも、ぜひ試してみてくださいね。くま先生は、みなさんとお子さんの成長を心から応援しています!
みなさんの声をお聞かせください!
みなさん、いかがでしたか?このコラムを読んで、新しい発見はありましたか?
ちょっとした言葉かけの工夫で、お子さんとのコミュニケーションが変わるかもしれません。実際に試してみて、うまくいったこと、難しかったことなど、ぜひ教えてくださいね。みなさんの経験は、他のご家族にとっても貴重なヒントになるかもしれません。また、お子さんとのコミュニケーションで悩んでいることがあれば、遠慮なくご相談ください。一緒に考えていきましょう。くま先生は、みなさんの声を楽しみにしています。お子さんの成長を一緒に喜び合えることを願っています。次回のコラムでも、みなさんの役に立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!
温かい気持ちでお子さんに接する、そんな素敵な毎日が送れますように。くま先生からの温かいハグをお送りします。それでは、また次回お会いしましょう!
#通知表 #実行機能 #メタ認知
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